2022年/コンテンツの外側から

このブログの最後の記事が書かれてから約10年が経とうとしていますが、今だに10年前の記事を読んでくれている人がいるということに心の底から驚いています。そして、とても感謝しています。 当時20歳の大学生だった僕は紆余曲折の20代を経ていま30歳のサラリ…

誰が火野映司を殺したか?〜『仮面ライダーオーズ』感想

『ハチミツとクローバー』と同時期に観ていた『仮面ライダーオーズ』。地味に平成ライダー初視聴作品です。(と言っても昭和ライダーは観たことないけど) 例によって色々思うところあったのでつらつらと。いや、普通に面白かったです。実写アレルギーのある…

狂った恋の物語〜『ハチミツとクローバー』感想

※一応ネタバレ注意。その上ものすごく批判的な記事なのでファンの人は見ないほうがいいです。読み終わったので、つらつらと。 まぁね。この作品を一言で言うとですね。森田△以上です(笑)……いやぁ、超絶重いね。コレ。 僕自身、友だちに進められていて、何…

黄瀬やよいの物語〜『スマイルプリキュア!』感想

今週の『スマイルプリキュア!』を見てて思ったけど……やよいちゃんいいキャラしてるよ。放送前からなんやかんやで話題になっていた彼女ですが、実際僕はそんなに好きじゃなかったんですよ。なので、「あーこういうの好きな人たくさんいるんだろうなー」くら…

そして少女は大人になる〜映画『けいおん!』感想

まえおき いやー最近ホントすごいっすね。 何がすごいって奥さん、映画『けいおん!』ですよ。間違いなくこの冬邦画No1ヒットですよ。 同時期に封切られたスティーブン・スピルバーグ監督の『タンタンの冒険 *1 』を押さえて堂々の1位なんてニュースもききま…

ソーシャルネットワークを観た

最近大学が春休みになって少しは時間に余裕が出てきたのでここぞとばかりにブログを書いてみたりする。…というわけで観てきました。『ソーシャルネットワーク』。 場所は新高島のTOHOシネマズ109。僕が県内で映画を観るときは大体ここです。都内は新宿のピカ…

アニメの絵コンテを取り巻くいろいろな現状

まずはこれを見てほしい。 アニメの絵コンテはその作家の個性がにじみ出てて面白いな http://blog.esuteru.com/archives/2252011.html 実はここ数ヶ月授業という名目でアニメの絵コンテについて調べ物をしていたので、こういうスレッドをみると「ふふん」と…

E★エブリスタとpixivが見据える、インキュベーションプラットフォームとしてのUGCコミュニティの未来

今年に入ってから、色々コンテンツをとりまく環境がどんどん変化しているという雰囲気を日々肌で感じていたのですが、今回少し時間もできたので、2010年上半期に出てきた新しいコンテンツの在り方を、何回かに分けてご紹介させていただきます。まずは、今年…

CGMの現在と未来に行ってきたよ!後編:パネルディスカッション「日本型CGMの海外進出」「N次創作を前提としたコンテンツプラットフォーム作り」

今回は後半のお二人のお話をご紹介する予定でしたが、こちらの都合により記事の編成を変更してお送りしています。 えー、恋塚さんと濱野さんのお話はとても分かりやすかったのですが、公開講座ということもあって若干内容が一般向けでしたので、改めてご紹介…

CGMの現在と未来に行ってきたよ!中編:伊藤博之さん「初音ミク as an interface」

今回は初音ミクの発売元でお馴染み、クリプトン・フィーチャーメディア社長の伊藤博之さんのお話を紹介させていただきます。 題名から分かるとおり、伊藤さんは初音ミクをインターフェース、つまり人と人との媒介物だと捉えているようです。インターフェース…

CGMの現在と未来に行ってきたよ!前編:剣持秀紀さん「歌声合成の過去、現在、未来」

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/11/news053.html http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/11/news078.html さて、具体的な講演内容については、IT Mediaでとても良くまとめられているので上記の記事を参照して下さい。というかプロが書…

アニメでもマンガでもなく

もう3月だというのに、今日は全国的に季節外れの大雪だった。そういう事情から外出することもはばかられ、僕は一日中部屋にこもって本を読んでいた。そうしているうちに、数年ぶりに買ったはやみねかおる先生の小説も読み終わってしまい、僕はこの暇をどうに…

慶應義塾大学SFC環境情報学部2010年度入学試験問題 小論文 合格者再現解答

問題は以下で確認して下さい。 http://kaisoku.kawai-juku.ac.jp/nyushi/honshi/10/k20.html (1)(500字以内) 「電子図書館」構想が意味するところがつまりはクラウドコンピューティングであることは資料A-1から読み取ることが出来るが、この構想に近…

慶應義塾大学SFC総合政策学部2010年度入学試験問題 小論文 合格者再現解答

問題については以下で確認して下さい。 http://kaisoku.kawai-juku.ac.jp/nyushi/honshi/10/k13.html (1)図示(1)説明(400字以内) 私が介護業界の高離職率の直接的原因であると考えたのは、図の3つである。低賃金は、資料2表3の満足度DIと表4…

AIR CONTENTSとは何処にあるのか〜UGCの商業化とそれに関する考察〜

前回の更新から約1ヶ月半。前の二つの記事を読み返しながら、自分の記事ながらずっと違和感を覚えていました。 『AIR CONTENTSとは本当にこういうものなのか?』 『UGC文化のバックグラウンドを読み切れているか?』 今回のテーマは「無料」と「意識」。 UGC…

AIR CONTENTSバージョンアップのお知らせ。

えーと、AIR CONTENTSの定義について、前の記事でAIR CONTENTSは多くの意味を持つと述べていたんですが、どうもそれだとややこしい上にこのブログの趣旨が見えにくくなるのでAIR CONTENTS-2という区分ではなく、単にAIR CONTENTSという考え方にオープンソー…

「AIR CONTENTS」とビジネスモデルの関係性について

あけましておめでとうございます。当ブログ運営のけろっぴです。 さて、先日載せた「AIR CONTENTS」という考え方についてですが、その後、AIR CONTENTSーー《”空気”のように消費されているユーザー主導のコンテンツ》という定義では、あまりにもアバウトすぎ…

ゼロ年代最後の日に。

皆さんこんにちは。当ブログ「AIR CONTENTS」の運営、けろっぴです。当ブログのタイトルともなっている「AIR CONTENTS」という言葉、皆さん聞き覚えがないと思います。それもそのはず、この言葉は僕たちが提唱する新しい考え方だからです。この記事では「AIR…

特にタイトルなし。

対談:うるまでるび×シモダテツヤ--クリエイター・ミーツ・インターネット http://japan.cnet.com/column/pers/media/story/0,2000058034,20405152,00.htm http://japan.cnet.com/column/pers/media/story/0,2000058034,20405158,00.htm少し前の記事ですが、…

アバターと匿名性

インターネットコミュニケーション(INC)は匿名メディアといえるのしょうか? 多くの僕たちは、インターネットを能動的に使うにあたり、僕たちが”こちら側”の世界で名乗っている実名を隠す手段として、”あちら側”ーーインターネットの雲のなかに、「HN…

「するめいか」に見るUGCの現状と展望。

さて、この議論を始める前に、皆さんに「UGC…User Generated Contents」というコンセプトを知っておいて貰いたいと思います。 UGC (user-generated content) ユーザー作成コンテンツ / ユーザー生成コンテンツ プロの作り手ではなく、一般の人々によっ…

ブログ移転しました。

初めまして。けろっぴと申します。以前やっていたブログから、こちらに移転しました。これから書いていく内容をキーワード化すると、・インターネット ・メディア ・コンテンツ ・UGC(ユーザー生成コンテンツ) ・コミュニケーションといったところでしょう…